昼食のあとは、木工製品や生活用品などの製作や販売、展示をしている「manufact jam 楓」へ。店内には木製のカトラリーや陶器の食器などが並び、美術品のように美しく見ているだけでも心が躍ります。どの一つをとっても、それぞれにこだわりや背景の物語がある作品。生活の中に取り入れれば毎日が少し豊かになる、そんなふうに思わせてくれる商品は、大切な人へのお土産にしてもきっと喜んでもらえるはずです。

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那智勝浦町の山奥にあり、住民の多くが自給自足やそれに近い生活をしている色川地区で、暮らしや生き方について考えながら編集室と喫茶室を営む「らくだ舎」。喫茶室の営業日は木・金・土の週三日で、水曜日はよろず屋として物品販売などをしています。色川地区唯一のカフェで一休みする地域の方との会話を楽しんだり、コーヒーを飲みながら店主おすすめの本を読んだりと、落ち着いた雰囲気の中でゆったりとしたひとときをお過ごしください。

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夜は町内の温泉で身体を癒し、地元出身の三代目夫婦が営む港町の「民宿わかたけ」で宿泊。まぐろ料理を中心としたこだわりのお料理をいただきます。利酒師の資格も持つ、味のある店主は、地域を盛り上げるようなイベントを度々開催するなど、民宿以外の活動にも積極的。那智勝浦町のローカルな情報にも詳しく、いろんなお話が聞けると思いますのでぜひ声をかけてみてください。民宿の階段の壁に描かれたアートも見どころの一つ。

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就寝前にもう一軒。昭和レトロの雰囲気をまとう居酒屋「大衆酒場 太平洋丸」は、定番のおつまみやまぐろ料理、鯨料理をいただきながら地酒が楽しめるお店です。新鮮なまぐろを使ったお刺身やまぐろユッケのほか、鯨の竜田揚げやベーコンなどはこの土地ならではのお料理。熊野川の伏流水を使って県内の酒蔵が造る地酒を飲んで、楽しい夜をお過ごしください。

大衆酒場 太平洋丸 詳細情報

翌日は、南紀熊野ジオパークのジオサイトの一つ「お蛇浦」で朝日を浴びて気持ちの良い一日が始まります。朱い鳥居があるのは、白蛇弁天が祀られていることからその名前が付けられた「弁天島」。「お蛇浦」では、地下深くの泥や砂の地層が液状化し、地面に表出した「泥ダイアピル」が見られ、干潮時には「弁天島」に歩いて渡ることもできます。朝ゆっくりと過ごした方は、11時オープンの近くの居酒屋「大漁」で名物料理「焼きソーメン」をいただくのもおすすめです。

弁天島とお蛇浦 詳細情報 大漁 詳細情報

朝日の後は、海に面した勝浦八幡神社や、かつてまぐろ漁で「浮き」として使われていたビン玉を家々が飾るビン玉通りを散策。そして熊野古道・大辺路を歩き八郎山へ。山に入り、澄んだ空気と木漏れ日に包まれながら、緩やかな登り道を歩きます。海抜約250mとそれほど高くはないものの、山登りに慣れていなければ中々にハード。その分、連なる山々や海が一望できる山頂に着いたときの達成感はひとしおです。

八郎山 詳細情報 勝浦八幡神社 詳細情報

比叡山の開祖最澄が開いた、約1200の歴史を持つ紀南屈指の薬師霊場「大泰寺」でテントサウナや坐禅体験。歴史あるお寺の粋な住職が始めたテントサウナの特徴は、水風呂に入る代わりに目の前を流れる川に飛び込むこと。川から出たら、そのまま川沿いのリクライニングチェアに座り“整い”ます。実は、この「整う」感覚が坐禅で目指す「悟り」の感覚に近いそう。「整い」の感覚をイメージして、坐禅に取り組むのも面白そうです。

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