[AREA] 那智山
那智の滝
すうっと頬をなでるひんやりとした風。鳥居から一歩参道に踏み入ると、凛とした空気に自然と背筋が正されるような感覚を覚える。両側を大樹に囲まれた石段を一歩ずつ、足取りを確かめながら進んでいく。やがて木々のあいだからしぶきを上げる日本3大名瀑の一つ、那智の滝がゆっくりとその姿を現す。
落差133m、滝壺の水深10mにも及ぶ大滝。神武天皇によって祀られたと古事記に記され、古来より熊野信仰の中心地のひとつとして参拝者を集めてきました。那智原始林に点在する「那智四十八滝」の一の滝として、約1300年前から滝行が行われてきた修業の現場でもあります。
参道を抜けて奥のお滝拝所に進むと、水しぶきが涼やかな風とともに届きます。大滝の大滝たる所以を全身で感じる瞬間、ここが確かに信仰の場所であったことを実感します。道中には延命長寿の御利益があるとされる御神水が湧いており、滝壺の清水を味わうこともできます。
水が豊かに循環する熊野の森、そして深い自然に支えられた熊野信仰を象徴する<那智の滝>。コントラストが美しい晴れの日はもちろん、静けさに包まれる早朝や雨の日に訪れるのもおすすめです。
中辺路/山
スポット情報
参拝料:無料
参拝可能時間:午前7時~午後4時30分
(お滝拝所の入所可能時間は午後4時までです。)
<お滝拝所>
大人300円、中学生以下 200円
団体(30人より):一人 280円
障害者割引有り(障害者手帳を受付で提示すれば、ご本人と付き添いの方1名が各200円になります。)